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2010年06月08日

When You're Smiling

今朝早くiPhone4が発表されましたね。
夜通し翻訳などをしていただいた方々ありがとうございました。
そしてお疲れ様でした。m(__)m

基調講演の様子は、今Appleのサイトでビデオを見ているところです。

いつもチェックしている気になる、記になる…さんが米Apple、iPhone 4やiOS 4の新機能などのビデオを公開という記事でiPhone4関連のビデオを紹介されていました。

そのビデオの中の1つ「Face Time」を観て涙が出ちゃいました。

Face Timeは、iPhone4の新機能の1つであるビデオチャットを紹介したものです。


画面には、お父さんと赤ちゃん、お祖父さんお祖母さんとお孫さんと思われる人たちがiPhone4のビデオチャット機能を使って笑顔で会話する様子が映し出されました。

私はこの映像を見ながら、私の長女が生まれた時のことを思い出したのですよ。

facetime
画像は、FaceTimeから


彼女は、私たち夫婦の初めての子供です。

ある日の昼頃、勤め先へ里帰りしていた嫁さんから、破水したので入院しするとの連絡。
慌てて休みを貰って病院へ。

私が病院へ到着すると、すぐさま準備室へ通されました。

私は、以前から出産に立ち会うつもりはなく、分娩室へ入ったら帰ろうと思っていたんです。
何だか父親が立ち会う筋のものではないと思っていたから。

準備室では、陣痛に苦しむ妻の手を握り、一緒にかねてから教えられていたラマーズ法での呼吸で呼吸していました。

そうこうしている間に、分娩室の準備ができました と言われ嫁さんと一緒に分娩室まで入ってしまいました。
苦しんでいる妻を見捨てて、手を離すことができなかったんです。

出産が本格的に始まったら帰ろうと思いつつ妻を励ましていたら、いつの間にか出産が始まっているではないですか!

え〜!っと思って、部屋を出ようと出口を見ると当然ながらドアは閉まっているし、もうそういう雰囲気でもない。
嫁さんの叫び声は大きくなるし、分娩室の中は、もう壮絶な状態。

看護婦さんに促され、傍らの椅子に座ったものの、恐ろしくて恐ろしくて、何時逃げだそうかとばかり考えていました。

世の奥さん方からは、「なんて旦那だっ!」という非難の声が聞こえてきそうですが、その時は嫁さんが拷問にあっているとしか感じることができなかったのです。
私には、愛する人が苦しんでいるのを正視する余裕はありませんでした。

世の中には、出産の様子をビデオ撮影する旦那さんがいるとか・・・
私にはとてもそんな真似はできません。(T^T)

椅子に座って、下を向いてただじっとしているのがやっとの状態。

そんなこんなで、やがて長女が生まれ、看護婦さんが「元気な女の子ですよ」と言われた声を聞いた瞬間。
私は、一瞬気が遠くなって椅子から落ちそうになり、別の看護婦さんに「大丈夫ですか?」と声をかけられたのを覚えています。

その時生まれた長女はもう今中学二年生。
クラブに勉強に頑張っています。(*^_^*)



その娘の事を思い出したと同時に、今年の初め亡くなった母親のことも思い出しました。

今から2年ほど前に、母の胆道に癌が見つかりました。
場所が動脈に近いとのことで手術ができず、投薬による治療をしていたのですが、やがて抗がん剤も効かないようになり、年末ホスピスへ転院、正月末に亡くなりました。

亡くなる前日の夜、私は独りで母の病室にいました。
一晩中病室の中で、母の大好きだった音楽をかけながら一緒に過ごしました。

もうすでに痛みを和らげるための麻酔で意識も無く、眼も開かず、話もできなかったのですが、それでも思い出をたどりながら、母と会話をしているような気持ちでした。
もう止まりそうになりながら、一呼吸、一呼吸、母が大きく息をするのをまんじりともせずに見守ったことを思い出したのです。



先日見た映画に黒澤明監督の「赤ひげ」という作品があります。



この作品、同じ黒沢作品の中でも「七人の侍」や、「用心棒」のような華やかさはありませんが、心温まるとても良い作品なので是非レンタルでもしてご覧になってください。




話がそれましたが、その「赤ひげ」の中で、

人間の死ほど荘厳(そうごん)なものはない

という三船敏郎の台詞があります。

残念ながら、逝く時はそばにいてあげられなかったのですが、正にそんな言葉がぴったりでした。


生と死、出会いがあれば別れもあります。
喜びもあれば悲しみもあります。

生きていれば、嬉しいことも寂しいこともあります。

嫌なこと、悲しいことは放っておいてもやってきます。

だったら、生きている間、できるだけ長い時間 みんなが笑顔で過ごせる世の中になるように努力せねば!
と決意した朝でした。(笑)


このビデオの最後の方で、手話による会話をしているご夫婦が出てきます。

実は、先日駅のホームで、多分 聾唖者の方でしょう、携帯電話に向かって一生懸命手話で話している方を見かけました。

現在のところWi-Fi環境でしか「Face Time」の機能は使えないようですが、iPhone4で今までの携帯電話よりも大きな画面でスムースなビデオチャットができるようになれば・・・

やはり、テクノロジーとは人間が幸せになるためにあるものだ、と思いました。

最後に、田園 Mac 〜Mac Pastorale〜さんの記事 WWDC。一応リアルタイムで追ってます→追いました。で訳され、嬉しくなった一文をご紹介します。

私たちはテクノロジーの会社で最高の技術を生み出しているが、常に「人間らしさ」とともにある。ハードとソフトが一緒に機能する。新しい機能がただ追加されただけではない。

やっぱりAppleの追っかけやってて良かった。^_^




そしてこのビデオで使われていた曲は、Louis Armstrong、Louis Armstrong - Louis Armstrong Special - When You're SmilingWhen You're Smiling

タグ:iPhone
posted by Metal at 22:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | Appleを語る| はてなブックマーク - When You're Smiling
この記事へのコメント
APPLEのビデオより、貴殿の一字一句のほうに涙しました。いつも読ませていただいておりますが、貴殿の「人間らしさ」を感じた最高のエントリーかと。
Posted by mash at 2010年06月09日 10:01
>mashさん
いつも読んでいただいてありがとうございます。m(__)m
この記事を超えることができるように精進していきます。
これからもよろしくお願いします。
Posted by Metal at 2010年06月09日 18:58
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